British Army Medium Tank M3"Grant"

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モデル説明

M3グラント中戦車は、合衆国のM3リー中戦車をイギリス軍用に改修した(※)、26tの第二次世界大戦で活躍した戦車です。

車体に75mm砲、砲塔に37mm砲を搭載、全高3.12mと背が高く、被弾耐性など全く考慮されていないリベット止めの仕様は、戦場に登場した時点でやや時代遅れの感が強く、当時の合衆国の戦車開発がいかに立ち遅れていたかを如実に示すものでした。

しかし、その75mm砲は射角が左右15°しかないとはいえ、当時のドイツ戦車の射程外から一方的に撃破できる強力なものであったのに加え、榴弾が用意されていたこと(当時のイギリス軍は榴弾砲不足に悩んでいました)。

ロンメル将軍率いるドイツ・アフリカ軍団に押しまくられていた北アフリカの英軍にとって、M3グラントはまさに待望の戦力でした。

合衆国側もこの戦車はM4シャーマン戦車配備までの繋ぎの意味合いが強く、やがてM4が行き渡るにつれて戦場から姿を消していきますが、英軍将兵にとってはわずかな期間ではありましたが、頼もしき味方となったのであります。

(※)通信機器を砲塔内に積んだため、「リー」に比べて砲塔が大きくなっています。

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