Soviet Heavy Tank- IS3
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モデル説明
IS3は第二次世界大戦末期に開発されたソ連の重戦車である。
ソ連軍はすでに強力な重戦車IS2を保有していたが、新登場したドイツのティーガーIIに脅威を感じ、新たな重戦車の開発を開始した。
IS2と同様、主砲は長砲身48.5口径の122mm砲を搭載し、最大厚220mmの重装甲、低車高、傾斜装甲を備えながら、重量をIS2やパンターと同等の45トンに抑えることに成功した。
その結果、重戦車としては異例の最高速度40km/hという機動性を実現した。
スペックだけで見れば、戦中に開発された戦車の中でも異次元とも言える強力な存在であった。(ソ連戦車はスペックに現れない数多くの欠点を抱えるのが常である…)
実際、第二次世界大戦中に戦闘に参加したかどうかについては長く議論されてきたが、現在では対独戦および対日戦ともに、トラブル対応のため戦闘に参加できなかったとされている。ソ連戦車としての戦歴は、1956年のハンガリー動乱が唯一であるとされる。
〇IS3ショック
IS3の最も有名なエピソードは、1945年9月のベルリンでの「ベルリン戦勝記念パレード」である。連合国首脳たちの前へ、最新鋭のIS3が52両も登場したのだ。当時の連合国すべての戦車を撃破可能な長砲身122mm砲と、あらゆる角度からの攻撃を跳ね返しそうな避弾経始装甲を備えた奇妙な外観のこの戦車に、西側諸国の軍人は動揺を隠せなかった。
「我々はこの戦車に勝てるのか?」
満面の笑みを浮かべるジューコフ。激昂するパットン。
この後、米国と英国はIS3を念頭に置いた重戦車の開発を開始し、また英国はIS3がドイツに進撃した場合に備えて、トータス重突撃戦車のドイツへの輸送試験も行なった。
「ベルリン戦勝記念パレード」は、一つの戦争の終結を告げるだけでなく、「冷戦」という新たな戦争の序章ともなったのである。




















