Pulp Cover Art SD1.5

このLoRAは、私のSDXLバージョンのSD1.5版です。こちらよりもSDXL版を推奨します。このバージョンは「パルプスタイル」の特徴をSDXL版に比べてはるかに捉えておらず、SDXL版が優れていた特定のディテールについても多くの問題を抱えています。ただし、他のユーザーもこのバージョンで非常に良い結果を得ているようです。

リンク：SDXL版

コンピュータが発明される前から存在していた芸術スタイルを、強力な画像生成AIで学習させるという、この状況の皮肉に皆さんが気付いてくれることを願っています。

パルプ雑誌は、99歳の祖母が子供の頃に覚えているかもしれない人気の娯楽形式でした（ただし、彼女はその人気のピーク期にはまだ幼すぎたかもしれません）。『Fantastic Stories』や『Weird Tales』などの雑誌は、安価で過激な物語を大衆に提供しました。パルプ雑誌は「SF（科学小説）」、「剣と魔法」、「不思議小説」などの文学ジャンルを生み出し、普及させました。文学への貢献は、いくら強調しても足りません。

しかし、これらの雑誌には、美しく、過激で、議論を呼ぶ、スキャンダラスな表紙アートが掲載されていた時期もありました。その多くは、危機に陥った裸に近い女性の姿を描いていました（ただし、中身の物語はそれほどスキャンダラスではなかったです）。これらの表紙は大衆の間で多くの論争を引き起こしましたが、同時に多くの販売を生み出しました。

このLoRAは、1930〜1960年代のパルプ雑誌の表紙アートスタイルで作品を生成します。

これまでにも同様の試みはありますが、他のLoRAとどう違うのか？
まず、このLoRAはパルプ雑誌の表紙画像ではなく、表紙として使われたオリジナルのアートワークで学習されています。つまり、学習データには雑誌のタイトル、物語の名前、価格、広告文、テキストは一切含まれず、アートワーク（場合によってはアーティストの署名）だけが含まれています。
第二に、各画像には豊かなラベルが付けられており、パルプ表紙アートのさまざまな要素とスタイルを、説明的なプロンプトで生成できるようになっています。私は、トレーニング画像ごとに色や服、物体の詳細を丁寧にラベル付けしました。

このLoRAはSFWまたはNSFWのコンテンツを生成しますか？
私が興味を持っているのはスタイルです。SFWでもNSFWでも生成できる可能性があります。しかし、このLoRAはパルプ表紙アートで学習されており、その多くはややエロティック（セクシーだが露骨ではない）な傾向があります。若干の露骨な画像も取り入れましたが、その割合は非常に低かったです。学習データ内のすべての露骨な画像には「nsfw」というタグが付けられているため、NSFW画像を望む場合は「nsfw」タグを含めてください。逆に、NSFW画像を避けたい場合は、ネガティブプロンプトに「nsfw」を含めてください。

このLoRAに最も適したモデルとパラメータは何ですか？

自分で試してみる必要があります。このLoRAでは、低いアルファ値の方が良い画像が得られるように思われますが、私はこのモデルを表紙画像の生成にしか使用していません。代わりにSDXL版をお試しください。このバージョンのサンプル画像とSDXL版のサンプル画像を比較すれば、なぜSDXL版がはるかに優れているのかがわかるでしょう。サンプル画像はDreamShaper v8で生成されています。